その訳

昔から人には負けたくなかった。勝つことにアイデンティティを見いだしていたらしい。それは、敗れるたびに脆くなっていったが、まだその破片は心に残ってる。
不当に低く見られる事に異常なまでもの反応を示すのはそのせいだろう。自分でもそんなこと、ということに牙をむく。彼、いや彼等からしてみれば何でそんなこと、なんだけど。存在意義なんだから仕方がない。