CoolBiz考

勤務先でも例のごとく、クゥ〜ルビズなるものを施行した訳だが。
そもそも真面目に、ちょっとは出世したいと考える人種にそんなの酷である。上司がCoolBizを実践し「なんでおまえは変えないんだ」とか言われるまでは変えられる訳も無い悲しき中間管理職。私は違うけど。
末端の方では勘違い野郎の大量発生。そもそもの目的は冷房設定などを弱くしても不快にならないようにという事であって、ビジネススタイルを一新するものではない事。
ところが、ネクタイを取り、第1ボタンを外すだけでは済まない。お前ら高校生か、と思うような砕け方。シャツの着方として、裾を出して着るというのはだらしがない着方ではないが、さてビジネスでそれが許されるかというのは別問題である。
このような「かくあるべき」論には批判も多いことと想像する。自分も思うところは色々あるのだ。
そもそも不平等は嫌いである。男女差別反対。女性地位向上それもアリ。しかし、女性だけというのは許さない。なんでオフィスで女性はあんなに自由な格好ができるのか。お茶汲みだからか。今はそんな自由なスタイルの上司(女性)というのも多い。なのに男性は一律スーツにネクタイ。確実に男性差別だと思うところがある。
仕事といっても、千差万別。客に接する仕事ならば、それなりの格好をしなければビジネスとして損失が発生するから「きちんとした」格好が要求されるのは当然のこと。
しかしながら世の中はそれだけじゃない。デザイン、開発、その他いくらでも服装を一律揃える必要の無い職はある。なのに意外にスーツは根深い。
ほりえもんは、その格好を評価されるだけではなく批判もされるということを承知であれを続けている。ところが会社の中のちょっと(だけ)偉い人というのは、そういう事を非常に恐れる。もっと上の方から「なんだあれは」と言われたら出世が順調でなくなると思っているからだ。だから一律に無難な路線となる。
ほりえもんはちょっと(?)の批判と引き換えに、快適な労働環境と、多くの好意的な意見を得た。
あれができるのは自分が潮流をコントロールできる立場にあるからだ。
さてここで元に立ち返って、今の自分の職場はどうだろうか。会社の雰囲気から言って、ルーズはダメだろう。それを察知し考慮するのがオトナというものだろう。許容されるのは色の濃いボタンダウンをノータイでチノパンくらいだろうか。それでも冷房の2℃分位は違うから確かにCoolBizには意味があるのだろう。