姉歯たん

自分は姉歯氏の気持ちが解らなくもない。仮定と誤解を恐れずに書いてみる。だから、この記述に思い込み、勘違い、事実との相違があっても文句を言わないように。
彼は独立系の事務所を運営するにあたってかなり大変な思いをしていたのだろう。自宅の外観をみるとそう思える。その点で彼に同情する人も多いみたいだが、それは早とちりだと思う。必要以上の収入は得ていたはずである。単なる金満野郎と比べれば確かに庶民に近い収入、という程度である。しかしながらあれだけの事をしながらも、あの慎ましさ。真面目なのか、辛かった過去を忘れていないのか、裏が無いとすれば頭のいい奴に良いように使われていただけかもしれない。さもなくば、多額の借金返済中か。零細な事務所だ、うまい稼ぎ口を見つけられていなければ、借金が雪だるまになるのは簡単なことだ。そこに付け込んだ腕は無いが悪巧みに長けた輩が「こういう事をできないか。できたら定期的な仕事をやるよ」と近づく。ずぶずぶ。有り得ない話でもない。
事件発覚の際にも「俺達も被害者だ。おまえ一人ぐらい何とかしてやるよ」という悪魔の囁きの罠に気づかない彼は淡々と喋っていたが、その有り得ないウソに気づいた途端命の危険に気づく。
黒幕は誰だろうなぁ。やっぱり同じく病欠しているとこかなぁ。
姉歯君はこのままでは本当に自殺しか選択肢が無いように感じてしまうところまで追い詰められてしまう。最悪のダウンスパイラル。
抜け出すにはまず全てを晒すことだと思うのだが、それをすればもう殺されるか路頭に彷徨うしかないと思ってしまう事も罠。「やばい」と感じられる感情があるのならば、周囲も最低限の同情はしてくれる。まずは真っさらに、そして正直になることだ。そして死ぬしかないなんて考えを持たないこと。
真面目だから無理かなぁ。息子からも、その行為をなじられる始末だし。
来年にはその「今明かされる隠された真実」本を読めるんだろうか。再来年かなぁ。
ともかく、何も明らかにならないまま闇に葬り去られるのだけは避けたい。なんとかならんのか。