レールに電気流れてるの?

http://sakura0225yu-u.blog.ocn.ne.jp/nikki/2005/12/post_cb77.html
ここのお方、踏切を渡るときは注意、子供には鉄の棒など持たせぬように、なんて言ってるが、本当だろうか。
確かに電車は電気で走る。しかも電気を流すには入り口と出口両方必要。で、パンタグラフが入り口だとすると、出口がレール。そこまでは確かにあってるね。パンタグラフの接する架線は当然ながら高電圧。触ったら感電。そうかな?触るだけでは感電しなかったりするのだな。これが。架線に止まってるカラスとか見たことないかな?電気というのは上にも書いたように入り口だけでは流れず出口が必要。もし足の長いカラスがいて、地面と架線両方に接したら、多分丸焦げ。地面というのは、グランドアースという電気の出口。
じゃ、レールと地面両方に接したら?踏み切り危ないじゃん。

じゃ、電気の性質もうひとつ。抵抗値の違う二つの抵抗を並列に接続した場合の電流はどうなるんだっけか。抵抗値の逆数に比例するんだったかな。確か。レールは主に鉄でできてる。抵抗値なんて高くても0.数Ω。しかもそれが地面というグランドアースに何キロにも渡って接している。人間の体は数KΩ。普通は靴を履いてるから多分数百KΩ〜数MΩ。
そして架線には数万Vの電圧がかかってるけど、レールはほぼ0V。というか、わざと0Vにしてる。レールは何箇所もの点で地面に設置ならぬ接地していて、グランドアースと同電位にしている。電車が走って、架線からの電流がレールに流れても、それはすぐ地面に流れるし、レールどうしも何箇所もの点で接続されていて、即座に電流を回収してしまっている。体に流れるのはほとんどゼロである。もしかしたら微弱電流を感じる可能性もあるが、害がある量ではない。もし本当にレールに電気が流れていて、かつ感電の恐れがあるならば、何らかの対策がされなければならないし、多分張り紙もされているであろう。

はっきり言おう。レールに触れても安全である。

但し、東京メトロの丸の内線とかの、線路脇の第3のレールはダメ。あれはトンネルを小さくしたいためにパンタグラフを取り去り、その代わりに横に設けたものである。あそこに触れると非常に危険。だから電車がホームに入ってくるその瞬間に電気を流すようにしてある。
そういう事で、子供に間違った情報を与えないように、シッカリした知識、というか、正しい知識と間違った知識を見分ける、あるいは確かめる知識を持とう。そういうことで。