Google Waveがすごい

なんかMicrosoftがBingを出してきたりGoogleも色々と見せてくれたりしてるが、その中でも自分はGoogle Waveにすごい興味を持っている。
とりあえずこれは何という人はGoogle Wave Previewを見ると良いかもしれない。普通のMailみたいなものからはじまってChatにbindされBlogにbindされていく。しかも打った文字がリアルタイムで。
仕組みを知れば「あぁなるほど」という毎回のごとくコロンブスの卵なのだろうが、それを考えられる頭というのがすごいと思う。
Google Waveのトピックを列挙しておく。

  • コンセプトは、1つの「ドキュメント」(HTMLと考えればいいかな)を複数人同時に編集、反映させていくシステム。
  • 情報はサーバ側に集約される。個々のPCに蓄積されるmailとは異にする。
  • サーバもクライアントもオープンソース。クライアントはJavascriptとかの事?(たぶん)
  • 一つの「ドキュメント」を複数(3人でも4人でも)同時に編集できる。編集の際に生のデータを修正するかコメント式に追記するのかは、どうもExtensionによるっぽい。
  • 編集は作業中随時(0.1s以下?)サーバに送られて、対象を表示している端末に即時送信され反映される。
  • 編集は文字などにとどまらず、張り込んだGoogleMapの拡大縮小ポイント追加なども随時反映される。
  • Extensionによって、オートコレクト、Twitter、(多分blogも)なんかと連携させたりできるらしい。Extensionは端末ごとにインストールという形っぽい。もちろん誰でも開発できるみたいだ。
  • もちろんAndroidiPhoneでも動く。しかもリアルタイムで。(デモでは動かなかったが)
  • 編集はタイムラインを追いかけることができる。編集箇所はハイライトされたり。

で、今後どう使われるか、どう発展していくかという予測。

  • Mail代替。Mailそのものは残るだろうけど、仲間内ではWaveがメインになるのでは。国内だと2年後かな。
  • Mailの下書きとして。例えばヘルプデスクがメールで回答するとき、テクニカルエンジニアをcallしてコラボ、シニアをcallしてapproveしてもらって、それをMailとして送信、みたいな。
  • デモでもあったがblogの進化系としての利用。例えばコメントをもらったら、その場で返信できるし、修正も入れられる。
  • Wiki代替/コラボレーションツールとして。文字ベースが基本だが、ホワイトボードのようなExtensionもすぐ生まれるだろうし、そのまま使える。
  • workflowのフロントエンド。なんかできそう。でもあと3年は日本で使われないだろうけど。
  • ペアプログラミングのフロントエンド。ペアプロサーバを用意すればできるよね。離れた場所にいる二人でやるケースなんかも想像できる。

このシステムで気になるのはC10K。コネクションを張り続けてるのかなぁ。
Waveが切り開いた新しい分野というのは、Chatのリアルタイム性も持つけど、同時刻での操作を強要しないゆるいコミュニケーションで、かつMailのようなドキュメントを対象としているところ。
Chatを発展させてTwitterになったのであれば、WaveはTwitterで捨てたコラボ性をMailにひっつけて、かつChatの特性をプラスした、そういう感じだろうか。
あとこれに欠けてるものといえば音声なのかな。ん〜Extensionで解決できる?Jazzのセッションみたいな?まとまらないや。