ShowWX Pico Projector

/./.Jでも話題に上っているがShowWX Pico Projectorという製品が製品化されそうな段階だそうだ。
SHOWWXは小型プロジェクタで、WVGAの解像度、10ルーメン、最大100インチの投影ができるというもの。
ここまで書くと普通にありそうな製品なのだが、サイズが118*60*14mmで、ほとんどiPhoneサイズ。小型化できたのは半導体レーザーを光源として使っているため。レーザをMEMSミラー*1を使ってCRTと同じようにスキャンさせることで面を構成する。



さてとこのShowWXがどうすごいのか列挙してみる。

  • バッテリ駆動2時間。もちろん内蔵バッテリで、である。
  • フォーカスあわせ不要。レーザだから。斜めの壁面であっても。湾曲してても大丈夫。
  • DLP方式とは違って色の階調が豊か。
  • 白色LEDと違って3原色レーザーなので鮮やか。
  • レーザーだと同じ10ルーメンであってもより明るく感じられる(らしい)

とはいえ問題点ももちろんあって、

  • スキャン方式なのでちらつきを感じるかもしれない。
  • レーザなのでむやみに出力を上げられない(レーザポインタと同じ事)
  • 緑色は直接緑色を出力するレーザーではない(らしい)事で、問題を抱えているらしい。

後からAV Watchにもこんな記事があった事に気づいたけど、方式は色々研究されているみたい。
ShowWXには欠点は多々あれど、それでも他の方式がかすんでしまうくらいすごい。

例えば友達とキャンプ。テントの壁にフォーカスを気にせず映せる。(テントの色の問題はあるかも)

例えばプレゼン。カバンの中から、ではなくて、スーツのポケットからプロジェクタを取り出してさっとプレゼン。

将来もっと高性能化してくると縦だけでなくて横のキーストーン修正もできるようになりそう。斜めからの投影でも(フォーカス含め)きちんと写るという事に。
いいな〜いいな〜。欲しいな〜。
予定価格は400〜500ドル。日本国内だと6〜7万くらい?純粋な緑色レーザーの製品化と量産効果で2万で買える様になったら大ブレイクという感じかな。
小型プロジェクタメーカ各社は組み込みを中心に考えてるみたい。携帯、ビデオカメラ、携帯音楽プレーヤーなど。USB接続の液晶ディスプレイみたいに、USB接続のプロジェクタというのも悪くないかも。
とりあえず長い目で待ちたい。

*1:既にDLPプロジェクタで使われている技術