地頭力のココロ読了

先日買った地頭力のココロの読書感想文。
物事を本質から捉え解決していく手段を、方法論の羅列ではなく、その仕組みから説明。
軸となるのは「WHY - WHAT - HOW」からなる「問題解決ピラミッド」で、HOWではなくWHAT、WHATではなくWHYまで視点を広げ、根本から考えていくことで本質を見るという考え方。この考え方は普段からやってる「はず」のことだけど、意外に「できてない」なと思わせてくれた。
「チャブダイ3号」というロボットがストーリーに登場する。会議の目的の問い詰め、会議中の目的からのブレ防止をしてくれるものなのだが、これを(別な形で)実現するシステムが欲しいなと思う。自分は会議前半の発散(あるいはブレーンストーミング)は得意だが、えてしてその収束のタイミングを誤っている。会議は有限の時間で結論を出す必要があるのだから、タイムキーパーを自分の中に置かなきゃだめだなと思う。
期待値管理も自分が苦手とするものだ。つい思い込みで走り始め、ぐずぐずと報告を遅らせてしまう。適度な報告をガス抜きという言葉で表現してもらうことで、なるほどさっさと報告しなきゃアカンなと(本質的ではないかもしれないが、直感として)思わせてくれた。
自分では地頭力はあるほうだと思っていたが、肉付けが貧弱だったことに気づく。頭の中でなんとなく考えていたことの理論付けができたようで、個人的に良書に出会えたと思っている。だができればあと10年早く読んでいればと思えたのも確かである。
続編が出ることを期待してるけど、出る頃には書店で立ち読みして「あぁそうだよね」と納得して買わない自分になっていればいいなと思ってる。