「親業」読書中

人の勧めで読んでます。あまり乗り気じゃなかったけど、読むとハマる本。

親業―子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方

親業―子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方

今まで何気なくこういうやり方がいいんじゃないかと思っていた、そのやり方(に近いやり方)を理由をもって説明しているので、「あぁ間違ってないんだな」と勇気付けられたこと。
普通、大人、特に親になると、子供の気持ちが理解できなくなってしまい、子育てってどうやるんだろうと悩む人が少なくない。ところが自分は子供の頃に考えてたこと、悩んでたこと、反発していたことなんかが未だに記憶から消えなくて、「こう言ったらこう思うよなぁ」と子供の気持ちが予測できていたりする。これはすばらしいことなのだが、裏返すと「いまだに精神が未熟」「子供の考えから抜け出せずにいる」という意味だったりもする。
でも子供の気持ちになって考えることって本当に大事だと思う。この本で言ってるのは、「子供に勝つな」「子供に負けるな」「子供とWin-Winの道を探れ」といったこと。子供のわがまま(と大人が考えること)を完全に押さえつけるのもダメだし、逆に全てを許してしまうのも子供を不幸にする。そのどちらかしか解はないと考える大人は多いけど、もう一つのWin-Winという解があるのだよ、そしてそれは思わぬところに非常に良い影響を及ぼすんだよ、といった事を教えてくれる。
子供との関係を「勝つ」「負ける」としか考えられない親は少なくない。新しい考え方を知るだけでも十分に価値のある本だと思った。