「親業」読書中
人の勧めで読んでます。あまり乗り気じゃなかったけど、読むとハマる本。
- 作者: トマスゴードン,Thomas Gordon,近藤千恵
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 1998/10/01
- メディア: 単行本
- 購入: 15人 クリック: 82回
- この商品を含むブログ (29件) を見る
普通、大人、特に親になると、子供の気持ちが理解できなくなってしまい、子育てってどうやるんだろうと悩む人が少なくない。ところが自分は子供の頃に考えてたこと、悩んでたこと、反発していたことなんかが未だに記憶から消えなくて、「こう言ったらこう思うよなぁ」と子供の気持ちが予測できていたりする。これはすばらしいことなのだが、裏返すと「いまだに精神が未熟」「子供の考えから抜け出せずにいる」という意味だったりもする。
でも子供の気持ちになって考えることって本当に大事だと思う。この本で言ってるのは、「子供に勝つな」「子供に負けるな」「子供とWin-Winの道を探れ」といったこと。子供のわがまま(と大人が考えること)を完全に押さえつけるのもダメだし、逆に全てを許してしまうのも子供を不幸にする。そのどちらかしか解はないと考える大人は多いけど、もう一つのWin-Winという解があるのだよ、そしてそれは思わぬところに非常に良い影響を及ぼすんだよ、といった事を教えてくれる。
子供との関係を「勝つ」「負ける」としか考えられない親は少なくない。新しい考え方を知るだけでも十分に価値のある本だと思った。